12月4日日曜日に、名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校の調理室におきまして、同校専門学生と児童養護施設の子どもたち15名が、一緒になって自分のクリスマスケーキ「ブッシュドノエル」づくりを行い、成功裡に終わることができました。
この事業の構想は、昨年3月頃に古川次期会長よりメインアクティビティの構想として「子ども食堂」のような食をテーマとする奉仕事業についてのお話をいただいたことがはじまりでした。
どのような子どもたちに参加してもらおうか検討する中で、ライオンズとしてぜひ「児童養護施設」で暮らす子どもたちに、この事業を提供しようということも決まりました。
どこで、どのような子ども食堂を開くのか、様々に案を練る中で、飲食店にお願いすることが早くて確実だとも考えましたが、それでは子どもたちが食べるだけで終わってしまう。それよりも、何か「子どもたちが体験する」ことを通じて、食をテーマに事業できないか、と考え、名古屋市にある調理師専門学校に一つづつ、ご協力のお願いに回りました。
ただ、当時は新型コロナウイルス第6波の最中にあり、多くの企業や学校が、部外者の立ち入りを禁止している状況にあり、専門学校の多くからお断りのお返事をいただきました。その中で唯一、状況次第という条件つきながら検討しても良いというお返事をいただいたのが、今回の事業にご協力いただいた「名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校」でした。
早速4月25日に、古川次期会長とご挨拶に訪問し、約半年後の12月を目途に、「学生と子どもたちが、ペアになって一緒にクルスマスケーキづくりを行う」という、「つくる・食べる」をテーマにしたアクティビティの準備がスタートしました。
名古屋市の児童養護施設は、様々な家庭環境で育った約600名の子どもたちが、共同生活で暮らしています。会場となる調理実習教室は、40名が定員ということもあり、先生、学生の人数との兼ね合いで、子どもたちを15名の限定して募集を開始することになりました。その募集活動では、名古屋市子ども青少年局に、多大なるご協力をいただくことができました。
日程は、12月4日(日)に決定し、日曜日は本来専門学校生は休みですが、この事業ために授業日として設定して下さり、先生も学生も、授業として子どもたちにブッシュドノエルづくりを教えて下さることになりました。
12月4日の当日、古川会長はじめライオンズのメンバーたちは、子どもたちに調理の際に使ってもらうライオンズのネーム入りエプロンと三角巾を持って、参加してくれる子どもたちを迎えました。児童養護施設で新型コロナ感染のクラスターが発生しないかが一番の気がかりでしたが、15名の子どもたちは元気に来てくれました。そして、子どもたちにケーキ作りを教えてくれる専門学校の学生たちも、準備を万端にして当日を迎えてくれました。
ケーキ作りがスタートし、最初緊張した表情だった子どもたちも、学生とペアになって「自分のブッシュドノエル」をつくる中で、少しずつ笑顔が生まれ、最後は学生も子どもたちも楽しそうにケーキ作りをしていました。
できあがった手づくりのブッシュドノエルを箱に入れ、誇らし気な表情で帰ってきた子どもたちを、私たちは「おつかれさまー」「がんばったねー」と労いの声をかけて迎えました。声掛けする私たちも、皆笑顔になって嬉しい気持ちになりました。
今回のアクティビティでは、名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校の先生、職員、学生の皆様に大変なご協力をいただきました。そして名古屋市はじめ、参加してくれた児童養護施設の子どもたちと施設職員の皆様にも、ご参加下さったことに感謝をしております。ライオンズ主催の事業ではありますが、三者の力でこの事業を成功裡に終わらせることができたと思っております。
最後に、充実した素晴らしい奉仕事業に出会えたことに感謝し、活動報告と致します。
We Serve.
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